Dangereuses hospital

天然痘ウイルスは現在、アメリカ疾病予防管理センター(CDC)とロシア国立ウイルス学・バイオテクノロジー研究センター(VECTOR)のレベル4施設で厳重に管理されており非公開になっている。

公式に保有が認められているのは上述2機関のみであるが、ソ連崩壊の混乱で一部が国外に流出しテロリスト組織などが保有しているとの説や各国の軍が防疫・研究の目的で密かに保有しているとの説もある。

「そして」

八戸は言う。

「一部の政府関係者や情報機関のみにしか知られていない事実ながら、この病院の特殊標本室に、厳重な施錠の上で天然痘ウイルスが冷凍保存されていた…厳重といっても、私にかかれば南京錠程度」

そんな危険な感染症のウイルスが、まんまとテロリストである八戸の手に渡ってしまったのだ。