Dangereuses hospital

軽やかとも思える足取りで、八戸は手術室を走り去っていく。

「く…そっ…!」

歯を食いしばり、床を踏み締め。

俺は額に脂汗すら浮かべて立ち上がった。

「ちょ…恭一!動いちゃ駄目よ!」

ハルカの制止も無視する。

馬鹿にしやがって!

どこまでも八戸に嘗められっぱなしでたまるか!

傷の痛みよりも、5年前のアミューズメントタワーでの借りを返す為。

俺は彼女を追わずにはいられなかった。