「さて。さっさとここを離れましょう。ルイが帰ってくる前に」
と、そそくさと玄関へ向かうルカ。その言葉に、拓馬の目が点になる。
「え?待てよ、ルイを待ち伏せすればいいだけの話じゃねぇか。さっさと倒して、終わらせちまおうぜ」
「私とルイはほぼ互角なの」
その言葉に、ドキッとする拓馬。
あれだけ強いのに、互角……?つまり、ルカが居ても倒せる保障はないってことか……
「確かに、剣と剣で戦えば、私の方が遙かに強い。だけど、あいつの魔法がやっかいなの」
「魔法?」
「ええ。ルイの攻撃魔法である炎に対して、私の魔法は支援系。回復や回避には長けてるけど、攻撃にはなかなか使えない」
なるほど、さっきから分身やら回復やら、不思議な魔法ばかり使うのは、RPGで言う僧侶的な存在だからか。
「少し前までは、私の方が確実に強かった。一度も負けたことがなかった。だけど、ルイは今回の一件までに新しい魔法を用意してるらしい。それが回避できなければ、一撃で負ける可能性は充分にある」
「……ん?一度も負けたことがない?ルカとルイは、前からの知り合いなのか?」
その拓馬の言葉に、一瞬焦ったような表情を見せるルカ。
「え、えぇ、宿命のライバルってところかな」
「ふーん」
よくわからないが、とにかくクリアさえしてくれればいい。
ルカが玄関を出ると、拓馬もクロを抱えながらそれに続いた。
と、そそくさと玄関へ向かうルカ。その言葉に、拓馬の目が点になる。
「え?待てよ、ルイを待ち伏せすればいいだけの話じゃねぇか。さっさと倒して、終わらせちまおうぜ」
「私とルイはほぼ互角なの」
その言葉に、ドキッとする拓馬。
あれだけ強いのに、互角……?つまり、ルカが居ても倒せる保障はないってことか……
「確かに、剣と剣で戦えば、私の方が遙かに強い。だけど、あいつの魔法がやっかいなの」
「魔法?」
「ええ。ルイの攻撃魔法である炎に対して、私の魔法は支援系。回復や回避には長けてるけど、攻撃にはなかなか使えない」
なるほど、さっきから分身やら回復やら、不思議な魔法ばかり使うのは、RPGで言う僧侶的な存在だからか。
「少し前までは、私の方が確実に強かった。一度も負けたことがなかった。だけど、ルイは今回の一件までに新しい魔法を用意してるらしい。それが回避できなければ、一撃で負ける可能性は充分にある」
「……ん?一度も負けたことがない?ルカとルイは、前からの知り合いなのか?」
その拓馬の言葉に、一瞬焦ったような表情を見せるルカ。
「え、えぇ、宿命のライバルってところかな」
「ふーん」
よくわからないが、とにかくクリアさえしてくれればいい。
ルカが玄関を出ると、拓馬もクロを抱えながらそれに続いた。


