どうか神様 明日目覚めた時には、全部夢だったことにしてください。 全てが夢でありますように… 翌日、けたたましく鳴る携帯の着信音で目が覚めた。 割れるような激しい頭痛に頭を抱え、そして甦るのは鮮明な昨日の記憶。 あまりの痛みに低く呻きながら電話に出ると、蔦山さんの未だかつて無いほどの不機嫌な声。 「お前んちには時計がないのか?」 あるさ時計くらい…そして、俺んちの時計は現在14:13を正確に指し示している。