ロシアンルーレット【コミカルアクション】

「こっちはさすがにロック外すの無理だ。指紋照合システムになってる。」


 睦月が絶望的だと言わんばかりに顔を歪めた。


 インスタントラーメン工場入るのに、指紋照合かよ。


 思わず苦笑が漏れた。


 その場の全員が途方にくれる中、兄貴だけは微塵も表情を変えなかった。


「蔦山に開けてもらおう。」


 至って冷静にそう言うと、フリーザーパックのようなビニール袋をポケットから取り出した。


 その中に、蔦山さんはいた…というか、正確には、いたのは蔦山さんの指だけどね。