数時間後の深夜3時を回った頃、俺たちを乗せたワゴンは、山間の曲がりくねった道を、後続の車と共に疾走していた。 こんなトコに本当に秘密基地なんかあんのかよ? 運転手がカーブに合わせてハンドルを切る度、乗っている全員の身体が同じ角度に仲良く傾く。 あ…なんか酔った、気持ち悪い。 寝不足が祟ってか、吐き気までしてきた。 「皆人」 そんな俺を気遣うように兄貴が声を掛ける。 「真っ青だぞ。」 「そうか?」 強がってはみるものの、『ギブ・ミー・ビニール袋』状態。 遠心力を心底呪った。