ロシアンルーレット【コミカルアクション】

 目を白黒させる俺には目もくれず、兄貴は続けた。


「谷口は睦月と、足立は遠山と動け。絶対に離れるな。わかったか?」


「はい!」


 と三人が背筋を伸ばして返事をする中、タバコをくれた男だけが、


「あいよ。」


 と、どうでも良さそうに素っ気無く応える。


「谷口。」


 兄貴が鋭い眼光で、男を射抜いた。


「はいはい、わかりましたよ。」


 おどけたようにそう言い直した後、その顔を険しい表情に変え、窓の外に視線を移した。