兄貴に続いて、ワゴン車の後部座席に乗り込むと、兄貴は俺の耳元で、俺にだけ聞こえるような小声で言った。
「皆人、もしお前の身が危険にさらされたら…
俺はお前を守る為に任務を放棄する。」
想像もつかなかった兄貴の言葉に、俺は愕然とした。
「そうならないよう、気を引き締めて挑め。」
さらに付け足された兄貴の言葉は、もうすでに頭に入って来ず、虚しく耳から耳へと通過して出て行ってしまった。
俺はただ黙って、微かに頭を縦に動かした。
「皆人、もしお前の身が危険にさらされたら…
俺はお前を守る為に任務を放棄する。」
想像もつかなかった兄貴の言葉に、俺は愕然とした。
「そうならないよう、気を引き締めて挑め。」
さらに付け足された兄貴の言葉は、もうすでに頭に入って来ず、虚しく耳から耳へと通過して出て行ってしまった。
俺はただ黙って、微かに頭を縦に動かした。



