ロシアンルーレット【コミカルアクション】

 どっちが悪人かわかんねーな、などと思ったら、自然と溜め息が漏れた。


 蔦山さんは悔しそうに舌打ちすると、大きく足を振り上げ跨ぐようにして自らトランクに収まった。


「また後でね。」


 まるで艶めかしい秘め事の約束を交わすような、色っぽい声で女は囁くと、大きな音を立ててトランクを乱暴に閉めた。


 恐ろしく危険な女だと俺は思う。


 さすがは兄貴のお仲間…いやもしかしたら恋人かも!?


 世界最恐カップルだな。


 などと考えているうちに、女はすでに車に乗り込んでいた。