ロシアンルーレット【コミカルアクション】

 バックミラーで俺を確認したのか、俺の方に尻を向けたミニの運転席側の扉が開き、蔦山さんが姿を現わした。


 蔦山さんはドア越しに直立し、俺は車の背面にゆっくり近付き、兄貴のアドバイスに従い、蔦山さんと数m距離をとって向かい合うように立った。


「お前、いったい何やってんだ?」


 第一声がそれだった。


 俺にすでに正体がバレていることを、知ってか知らずか、とにかく蔦山さんは、俺の味方を演じきるつもりらしい。


 そして、腹の立つことに、俺の丸刈り頭に目をやり、ニヤリと笑った。


 俺はそんな蔦山さんの態度で、自分がキュートな坊主頭であることを再び思い出して、舌打ちした。