ロシアンルーレット【コミカルアクション】

 谷口達二人は再びマンホールを挟むようにして立ち、アスファルトにポッカリ開いた穴を口惜しそうに見下ろした。


「核兵器がこんな穴通りますかねー?撹乱作戦じゃないっすか?」


 睦月がボソリと独り言のように呟いた。


「やっぱりさっきのトラック追った方が…」


「いや、核兵器じゃない。他の何かだ。強力な殺人兵器には違いない何か…」


 谷口は睦月の言葉に被せる様にそう言うと、携帯を手にした。


 10回程コールが鳴った後、ようやく電話の相手は出た。


「仕事中なのよ!?あんた、何考えてんのよ!」


 電話の相手は出るなり、周りを気遣うように声を絞って抗議した。