ロシアンルーレット【コミカルアクション】

「知らねーよ。」


 男は顔をしかめつつも白を切る。


 俺は男の右手首を空いてる右手で掴んで、男の顔の横へ貼り付けると、その人差し指を握った。


 そして、レバーか何かのように、勢いを付けて有り得ない方向へその指を引いた。


 ボキッと軽快な音を鳴らした後、その指はだらんと垂れ下がった。


「っがぁぁぁ!!」


 あまりの痛みに男が叫んだ。


「あいつら…お前はボケっとしてるから、簡単に殺れるって言ってやがったのに…くそっ…。」


 息を荒げながら悔しそうに呟いた。