四人目、弁護士、松林幸彦。 さすがに今度は、ちゃんとした接見部屋に俺は連れて来られた。 アクリル板の向こう側に座っていた男、それは… 俺のよく知る男。 髪を黒く染め、漆黒のカラーコンタクトを装着し、洒落た黒縁眼鏡を掛けたその男は、一見、純日本人に見えるが、まぎれもなく俺の兄、有坂龍一だった。 弁護士との接見に立会人は必要ない。 さすがだ、兄貴。