【童話シリーズ第1弾】ふしぎの国のアリス



少し行ったところで、ぼうしやと三月うさぎがパーティーをひらいていました。



しかしティーポットやカップ、お皿があるだけです。



おかしも飲みものも何にもありません。



アリスはチェシャねこに言われたとおり、うさぎのゆくえをたずねました。



するとぼうしやが、



「教えてあげるから、ここに座っておいしいケーキとジュースをお飲み」



と言って、アリスのためにイスを引きました。



アリスはあきれて言いました。



「はあ?ケーキもジュースもねえじゃんか」



今度は三月うさぎがすまして言いました。



「ないならお茶でも飲みなさい」



アリスがお茶を飲もうとしてカップを見ても、からでした。



「さあ、もっとたくさんお飲み」



ぼうしやと三月うさぎはゆかいそうに言いました。



アリスは2人にばかにされているようで、思わず近くにいたぼうしやの胸ぐらをつかみました。



そして言いました。



「てめえら、ふざけてんのか?ああ!?」