「は?まじかよ!早く言え!」
すると青むしのおじいさんは、きのこをさし出しました。
「・・・うげっ」
アリスはおじいさんの何本もある腕におどろいて、思わず声を出しました。
「・・・じーさん、これ・・・食うの?」
「おう」
ニコニコの笑顔でおじいさんはうなずきました。
アリスは吐きそうになるのを必死にこらえ、ひとくちかじりました。
するとアリスの首が、ニョロニョロと空高く伸びてしまいました。
そこへハトがやってきて、
「ヘビめ!たまごを盗みにきたなー!」
と言って、アリスをつつきました。
アリスはハトに言い返しました。
「はあ?てめえのたまごなんざに興味ねえよ!!」
そして、頭でハトの巣を壊しました。
「ざまあみやがれ。あたしは悪くねえよ」
ふんっ、とアリスはそっぽを向き、ハトは落ちたたまごを助けにいきました。



