【童話シリーズ第1弾】ふしぎの国のアリス



「は?まじかよ!早く言え!」



すると青むしのおじいさんは、きのこをさし出しました。



「・・・うげっ」



アリスはおじいさんの何本もある腕におどろいて、思わず声を出しました。



「・・・じーさん、これ・・・食うの?」



「おう」



ニコニコの笑顔でおじいさんはうなずきました。



アリスは吐きそうになるのを必死にこらえ、ひとくちかじりました。



するとアリスの首が、ニョロニョロと空高く伸びてしまいました。



そこへハトがやってきて、



「ヘビめ!たまごを盗みにきたなー!」



と言って、アリスをつつきました。



アリスはハトに言い返しました。



「はあ?てめえのたまごなんざに興味ねえよ!!」



そして、頭でハトの巣を壊しました。



「ざまあみやがれ。あたしは悪くねえよ」



ふんっ、とアリスはそっぽを向き、ハトは落ちたたまごを助けにいきました。