愛おしい彼女を。




 こんなにも守りたいと心から思ったのは




 初めてに近いくらいで。




 でも。





 こんなにちっぽけな俺じゃ





 受け止められないくらいの現実が






 ゆっくりと近づいていることに






 俺は



 ――――気付かない。