彼女はうつむきながらも、頷いた。



 「あっそ。ってか同じ学校だよね?」



 俺は制服を見てそう察した。



 「・・・・はい。」




 「あんた、名前は?」



 「・・・片桐美咲です」



 聞いたことある名前だ。



 けれど、すぐには思い出せなかったから

 とりあえず自分の自己紹介をした。



 「俺は柚木涼介」