「大好きだよ、颯矢」 ありったけの思いを届けたいんだ。 「どこにいる誰よりも…大好きなんだよ」 伝わるかな…。 「俺は…」 待ち構える心臓のテンポが…速まる。 颯矢はクスッと笑い、私をギューっと抱きしめて言った。 「…愛してるよ」 ピークに達した心臓は…限界を越えそうになる。 そして… 触れるだけのキスをかわした。 「ん…」 ただ永遠に、あなたの温もりが欲しかった。 永遠に、思い出になんかなってほしくなかった。