「……本当は、今日――、
ココでプロポーズするつもりだったんだ。
日本を離れた日から、ずっとその気持ちだけは変わらなかった。
だけど――、お前に彼氏が出来たって…友達から聞いて。
……自業自得だって、思ったよ。
自分のことで精一杯で、お前のこと構ってやれなかったんだ
愛想付かされても仕方が無いってな。
……でも、――どうしても、………気になって
未練がましいけど……着ちまったよ。悪ぃ。」
「――そん…な。…謝らないでよ…。
だって…私は、ずっと――ずっとっ。」
アナタガ好キダッタ。――ズット、待ッテタノ。
喉まで出かかった言葉は…、
私の口より音を成すことは無かった。
もう、彼は……新しい世界で生きている。
引きずり込んでは駄目だ。
「――ずっと、貴方に謝りたいと思ってたの。
……私は、やっぱり子供で、
寂しさとか、不安とかに耐えられなかったから、
貴方を待つことは出来なかった。
今日も、けじめつけたくてココに来たの。
―――私、結婚するんだ。
その、彼氏と。だから……今、凄く幸せだよ。」
「……そっか。――うん、良かった、
俺…今日お前に会えて。何かすっきりしたよ。」
「――うん、私も。――これで、前に進めるよ。」
最後に握手を交わした彼の手の温もりは
やはり――、あの頃とは何処か違っていた。
悲しくないと言えば嘘になる。
切なさに胸が押し潰されそうで、
彼が去った後、私は一人泣いた。
蹲って、声を上げて泣いた。5年分の想いだ――、
全て吐き出してしまうには時間がかかるかもしれない。
だけど――。
「……101回目のプロポーズ、
謹んでお受けしましょうじゃないの。」
私を待っていてくれる人が居る。
――今まで、私が彼を待っていた分
そんな私を待ち続けてくれた人だから…。
もう、そろそろ――、いいよね。
―――二人で、前へ歩きだそう。
ココでプロポーズするつもりだったんだ。
日本を離れた日から、ずっとその気持ちだけは変わらなかった。
だけど――、お前に彼氏が出来たって…友達から聞いて。
……自業自得だって、思ったよ。
自分のことで精一杯で、お前のこと構ってやれなかったんだ
愛想付かされても仕方が無いってな。
……でも、――どうしても、………気になって
未練がましいけど……着ちまったよ。悪ぃ。」
「――そん…な。…謝らないでよ…。
だって…私は、ずっと――ずっとっ。」
アナタガ好キダッタ。――ズット、待ッテタノ。
喉まで出かかった言葉は…、
私の口より音を成すことは無かった。
もう、彼は……新しい世界で生きている。
引きずり込んでは駄目だ。
「――ずっと、貴方に謝りたいと思ってたの。
……私は、やっぱり子供で、
寂しさとか、不安とかに耐えられなかったから、
貴方を待つことは出来なかった。
今日も、けじめつけたくてココに来たの。
―――私、結婚するんだ。
その、彼氏と。だから……今、凄く幸せだよ。」
「……そっか。――うん、良かった、
俺…今日お前に会えて。何かすっきりしたよ。」
「――うん、私も。――これで、前に進めるよ。」
最後に握手を交わした彼の手の温もりは
やはり――、あの頃とは何処か違っていた。
悲しくないと言えば嘘になる。
切なさに胸が押し潰されそうで、
彼が去った後、私は一人泣いた。
蹲って、声を上げて泣いた。5年分の想いだ――、
全て吐き出してしまうには時間がかかるかもしれない。
だけど――。
「……101回目のプロポーズ、
謹んでお受けしましょうじゃないの。」
私を待っていてくれる人が居る。
――今まで、私が彼を待っていた分
そんな私を待ち続けてくれた人だから…。
もう、そろそろ――、いいよね。
―――二人で、前へ歩きだそう。

