希望の星

「あたしもそう思う!!」



「あたしもー」



と、次々と女子が教室から出て行く。



「やっぱ、お前って俺より女心が分かってねぇや」



太一君は、ふぅと溜息とついた。



「何だよ、女心って・・・」



悠君はやっと気がついた。



「あれ?明日香帰ったのか?」



一人、メガネを掛けた女の子が近づいてきた。



「あんたのせいなんだよ」



そういい残して、また席に戻った。



「んだよ、みんなして。秘密にしてんじゃねぇよ」



「秘密してないと思うよ」



太一君が言った。



「秘密にしてるだろ?」