希望の星

「そうなのよねぇ」



「明日香、今日は帰ったほうがいいんじゃない?」



「そうだよ、家かえってゆっくり休んだほうがいいって!」



「う゛ん゛ぞう゛ずる゛」



「じゃあ、あたし、送ってくよ」



あたしは、千鶴と一緒に教室を出た。



数分後、悠君が教室に入った。



「はぁ、やっと解放されたぜ!!お、太一!来てたのか」



教室は、冷たい空気に見舞われた。



「なんだよ、みんなして。お葬式みたいな」



「なぁ、悠?」



「なんだよ?」



「何か、この教室を見て変わったことないと思わないか?」



「へ?別に何も変わってねぇじゃん?」



空気はもっと冷たくなった。



そこで、クラスメートの女子が立ち上がった。



「最低!!寺崎君の事見損なった!!」