希望の星

あたしは知らないうちに悠君を殴っていた。



「あ・・・・」



「ったぁ」



あたしは、俯いたまま、



「千鶴、いこ」



「うん」



あたしは強引に千鶴の手を引っ張った。



悠君なんて、見たくない!!



悠君は、ただただ、屋上からの景色を見ているだけだった。



「あーあ、時間を戻せたらなぁ・・・」



「ん?何か言った?悠」



「いや・・・」



悠君は、口をモゴモゴさせた。



「やっぱ、俺あかんな」



「そんなことないって!!悪いのはあいつらでしょ!?」



「・・・・」