教室に戻ると、既に机の上にこれから使う、



教科書、ノートが並べられていた。



こんな分厚い教科書使うのかと、溜息をついてしまった。



「こんなのずっと使うなんて、かばんが重いよ」



そう思っていた。今日は、ミーティングをすれば帰れる。



この高校ではおきべんはいいのだろうか?



さっきの先生が入ってきて、早速、プリントや、時間割を



分けられて、クリアファイルの中にしまった。



帰りの挨拶も済ませ、あとは自転車を飛ばして帰るだけ。



しかし、かばんの中にはあんなにいっぱいの教科書が入ってる。



かごの中にかばんを放り投げ、キーを差し込み、ガチャとキーをまわす。



ガタンと自転車を前に倒し、クルクルとタイヤを回しながら、帰った。



この高校の周辺には坂が非常に多く、自転車を走らせるだけで



疲れてしまう。



新しく、東京に引っ越してきたから、家は大分近かった。