希望の星

嘘。



本当はぼーっとしてて、現実なんか忘れてる。



夢であって欲しくなかった。



「悠君は、あたしの事好き?」



などと、当たり前のことを聞いてみた。



「何言ってるの。そうだからプロポーズしたんじゃない」



「そうだけど、夢だったら困るなぁって」



「・・・・。明日香、こっち向いて」



「うん?」



あたしは悠君に腕をぐいっと引き寄せられた。



あたしと悠君の唇が重なった。



「な?夢じゃないだろ?」



あたしは、しばらく放心状態になった。



悠君とキス・・・・。



夢のようだったけど、夢じゃなかった。



だって、ちゃんと感触があるんだもん。



あたしは、思った。



あぁ、生きているなぁって