希望の星

あたしと悠君は、カップルみたいに手をつないだ。



悠君の手は、とても暖かかった。



顔を向け合って、笑ったりした。




「ずっと、一緒だよ」




「うん」




ぎゅっと、さっきより強く握ってみた。




悠君も、握り返してくれた。



「ずっと一緒なのは当たり前だろ?」



「当たり前なんてこのよにはない!」



「なんか、いいこというじゃん」



「でしょでしょ」



ちょうど、そこらへんにあった長いすに、腰掛けた。



「よいしょっと」



あたしは、思わず噴出してしまった。



「なんだよ」



「だって、<よいしょ>って、なんかおじいちゃんみたいで」



「おじいちゃんはないだろ!」