希望の星

「俺は別にいいんだけどなぁ・・・・」



悠君が悲しそうな顔をした。



・・・ように見えた。



「・・・・」



あたしはむすーとして、口を尖らせた。



「ほらぁ、怒ってるう!」



「今だけ!怒ってない」



悠君はしばらく黙って、ぷっと笑った。



つられて、あたしも笑ってしまった。



あたしは、悠君にかじられたクレープをじっと眺めた。



「何?ドキドキしてんの?」



「してない」



「してるだろ」



「してない」



なんて会話を5分ぐらい続けた。



お互い、一歩も引かなかったけど。