希望の星

「ここだよ」と、悠君が指差した所は、雑誌でも見た事あるレストランだった。



「もう、中で待ってるから。」



従業員に案内され、個室に連れて行かれた。



「こちらでお待ちです」



あたしと悠君は従業員に軽く会釈して、個室の扉を開けた。



「あら、悠。こっちよ」



座っていたのは、悠君のお母さんだった。



「ごめん、ちょっと遅れた。」




「ど、ども」



「あらぁ~、明日香ちゃん、お久しぶりねぇ。大きくなったわねぇ」



そういやぁ、あたしのお母さんと物凄く仲がいいからあたしの事知ってるんだよね。



「で、前も言ったとおり・・・」



悠君は何か間をとってこういった。



「前にも言ったけど、俺、明日香と結婚するから!!」



は・・・・・・?



「明日香に入ってなかったけど、ほら、幼稚園の時約束したでしょ?」