希望の星

ゆっくりすすんでいく観覧車。



「なぁ、明日香ちゃん・・・」



「なに?」



「俺、ずっと、俺んちいろって言ったじゃん?」



「うん、嬉しかったよ?」



「それで・・・」



駿君は、深刻そうな顔をした。



「家・・・帰ったら?」



「え・・・」



「俺も、色々考えたんだ。やっぱ、明日香にとっては、自分ちが、一番いいと思う」



「・・・・・」



「悪い事はいわねえよ?でも、それを一番分かってるのは、自分じゃないのか?」



「そう・・・だけど」



「だって、明日香きっと、俺達が迷惑だって思ってない?別に、俺も、俺の家族も、迷惑はしてないよ。でもさ、一番迷惑なのは、明日香の家族だろ?」



ズキッ。



心が痛んだ。