希望の星

「・・・じゃあ、今までお前の事可愛がってたのは、どうしてくれるんだ?ずっと・・・ずっと、レミのこと、愛してたんだぞ?」



「分かってる。悠は、十分あたしのこと可愛がってくれていた。愛してくれていた。でもね、愛してるから、可愛がってるからいいってモンじゃないんだからね?」



レミさんは、そう言い残して、教室を出て行った。



あたしは、未だ腰がひけて立てずにいた。



・・・恋って、こういうものなの?



・・・うまくいかないものなの?



・・・いやだよ。



・・・うまくいかないなんていやだよ。



・・・あたしは、駿君とは別れたくないよ?



「なぁ、明日香?」



悠君が、優しい声で話しかけてきた。



「俺って、そんなに女を愛する資格ねぇの?」



瞳からは涙。



「やっぱ俺って、ダメな男だよな・・・。男・・いや、レミの彼氏失格だよな・・・?このまま、別れていいのか?」