希望の星

駿君のお姉さんは、制服を、あたしの服の上にあわせた。



「ん~、着てみる?」



「あ、はい・・・」



数分後。



制服のサイズは、見事にぴったりだった。



「よかったぁ。サイズ合ってて」



「あの、いいんですか?」



「いいよいいよ!もう使わないし!」



あたしは、深々と頭を下げた。



あたしは手ぶらで学校に駿君と一緒に向った。



「よかったぁ」



「俺もちと焦った。なかったらどっするかなって」



「あたしもだよ!」



あたしの背後で、背中をポンッと叩かれた。



千鶴だった。



「あれ?明日香、手ぶら?」



「うん、家を出てきちゃったから・・・」



「で、制服はどうしたのよ」



「駿君のお姉さんから借りたの」