「よし、もうみんな聞いていると思うけど、転校生!紹介するけど、いいかな?」 「いいとも~~~~♪」 なんて、「いいとも」じゃないんだから・・・。 転校生は男の子だった。 「はいはい、名前はぁ、えっと・・・はい、本人の口からいう!」 「寺崎悠です」 あたしははっと顔を上げた。 悠? テラサキユウ・・・・・。 間違いない、悠君だ。 悠君だ。悠君だ。悠君・・・・!! 向こうは、あたしのことに気づいているのか? 気づかなくたって、別にいい。 大好きだった悠君に、会える事が出来たから・・・。