希望の星

「ま、こんぐらい片付ければいいかなぁ」



半分は片付けたあたしは、自分の片付いた部屋の



ベッドの上でうたたねをしてしまった。






―夢―――。

あたしは、小さな男の子を追いかけていた。



「まって、悠君!!」



まだ、幼稚園だった頃。



あたしの初恋の男の子が、どんどん離れていく。



引越しすることになったらしい。



だから、今は何処で何をしているかさえ、いや、



生きているかさえ、わからない。



一瞬でもいい。一瞬でも、悠君の事を、この目に写すだけで、



きっと、ココロは一杯になるだろう。



「悠君!!待って、待ってよぉ!!」



幼稚園の頃のあたしの気持ちとは裏腹に、悠君はどんどん離れていく。



あたしは涙でいっぱいになってしまった。



「待ってってば!!悠君―――!!!」