障子、畳など、

あらゆるところに飛び散った

紅の色―血―。

何も考えられない……

考えたくない。

足元に転がり落ちている三つの首。

唯一の生存者は笑った。

・ ・
それを抱き、そして泣いた。

狂った屋敷に叫び声がこだまする。

その少女の名は

「鬼姫  真紅」
オニキ シンク