あたし、今なら自分の気持ち…きっと言える気がするの。 「ねぇ、陽生。話があるの。」 「…話?」 「うん、あそこで話そ?」 あたしが指差した場所はバス停のベンチ。 「いいよ。」 例え泣くはめになっても、 後悔しても、傷ついても。 ちゃんと伝えなきゃって、わかってる。 ベンチに2人腰掛けると、なんだかくすぐったい気持ちになった。 けど、陽生は少し間をあけて座る。 やっぱりこの距離は、縮まらないのかな? 空いた空間をみて、悲しくなった。