夢と現実の境界線をふわふわと揺らめく感覚は心地が良い。

私達の黒いプリーツスカートはぐちゃぐちゃ。
真っ白なブラウスは第2ボタンだけ閉めて、火照る体を抱き締め余韻に浸っていた。

まさに腰砕け状態。

隅に追いやられた通学カバンと折りたたみ傘の上には黒と白の対照的な色をした2セットの下着が上下とも放り投げられていて今までの行為を鮮明に物語る。
恥ずかしさに耐えきれなくなった私は咄嗟に天井へと視線を移した。

そんな私の様子に彼は意地悪な笑みを浮かべてグイっと肩を抱き寄せてきて――。

「は、ハルッ…。」
「本当にミウは可愛いねぇ…。今更照れてんの??」
「あ、…たりまえじゃない…。初夜…って言うんでしょ、こーいうの。」
「初夜?…っあはははは。ヤベっ、もう…ミウ最高っ!!」

私は頬を真っ赤にして指遊びをしながら呟いた。
それに対してハルは大爆笑を始めたのだ。
可愛い可愛いっと何度も私の頭を撫でながら瞳には涙まで浮かべたりして…。