れんげの手を握ったまま、カーテンの方へ走る。


(何何何何―――?!)

その人は片手に持った本を開き、窓際に投げつけると、更に加速した。


(このままじゃぶつかるっ!!!)


あと数秒で窓に当たる、そう思った瞬間、周りが一面真っ白になった―――