入れるくらいまでドアを開けると、カーテンは閉まっていて、外のオレンジ色が薄く透けて薄暗い。


(なぁんだ。まだ来てないんだ)


ホッと息をはく。


そのホッとしたときの動作で目線が下がる。。。すると―――


「ぃやっ!!?」


足元に男の人がうつぶせに倒れている。


(しかも裸―――!?)

ちゃんと何かかけて隠してあるが、この学校の生徒のようだった。


「―――えっ、沢田くん…?」


(うっ、うううっそ、死んでる―――?!)


れんげはまさかと思いながら、そっと身をかがめようとした。



―――そのとき、ふわっと大きく揺れたカーテンに目がいくと、そこに何か立っていた。


風でカーテンがなびき、はっきりではないがその人物がこの学校のブレザーを着た男の人だとわかる。


でもどこか着なれない、ここの生徒ではないような不思議な感じ―――。

れんげはかがめた体をまた戻しながら、その人を見つめた…


ダンダンダンダンッ!


「?!」


急に誰かが走ってくる音がする。


その音にハッとしたのか、その人は急にれんげに近寄ってくる。


「えっ?!ちょっ…」