「…わかった。私も協力する。」


女はそう言ってれんげの方へ近寄る。


れんげの前で止まり、肩に手を置いた。


「リアよ。この国の7番。よろしくね。」


れんげは申し訳なさそうにリアを上目で見た。


薄茶色のショートヘアに、水色の強い眼差しが光っている。


れんげはその強く、優しい目から逃れらず、しばらく見つめた。


「…スフィアに似てる…。」


リアがぼそっと呟く。


「…?」


れんげはリアの言葉の意味がわからなかったが、その一言にフェイが反応した。


「リア……」


周りの雰囲気にリアはハッと我に返って、さっきまで一緒に待っていた機嫌の悪そうな男に話を振った。


れんげはそのときのリアの言葉が気になった。


「ほらっ、そこでブスッとしてないで、あんたも紹介しなさいよっ」


「…知らん」


その男は急に話を振られて、何のことかと動揺を隠せなかった。


男も、リアの様子を気にしたことをフェイは感じ取っていた。


リアは気にすることなく話し始める。


「あの無愛想なのが、エースの、キアー・G(グロフ)・マーカー。