強くそう訴える男の言葉に、れんげはゆっくり顔をあげた。


そして男の目を見た。


「――俺が必ず守る」


「―――っ」


れんげは一緒ドキッとした。


理由はわからなかったけれど…。


「――あの…、あなたは…?」


「…え?」


男は何のことかと一瞬考えて、意味を理解すると固い表情を崩した。


「そういえば、言ってなかったな。俺の名前」


れんげは男を見つめた。


入り口の外にいる男は、光が当たって眩しく見えた。


「フェイ・C(クリストフ)・ドットソン。


この国のJだ。」