まれる」


「じゃあ、シェガットを止める為に兵が集められてる…?」


「そうとは限らない。何が目的で召集令が出されたかはわからない。


帝国全体の支配権を握ってるのは、クラブのKでもある帝王だからな。」


男は見ていた地図から目をそらし、反対側の壁を向いた。


「とにかく先に兵を集めなければいけない。それからの説明は後でする。さっきの二人と合流してからな」


男はれんげの方を向いて不安そうに聞く。


「…とりあえず、今の国の状況については、わかったか?」


たんたんと話されて、れんげはわかったのかわからなかったのかわからなかった。


「…多分」


男は少し苦笑い。


「シェガットから、この帝国を守るために、トランプ帝国兵…を、完成させないといけない…。


…そういうこと?」


自信なさそうに、男の顔色を伺うよえにれんげが訪ねる。


「そういいことだな」


苦笑いがなくなって男の表情が明るくなる。


その顔を見て少しほっとしたれんげだが、1つひっかかることがあった。


こんな説明を受ける前に、なんで説明を受けているのか。


「行くか。二人は街の中心にある街役場にいる。」