男子校は危機百発ッ!☆→イケメン男子と恋しよう←☆




あたしは宇津井を無視し、部屋へ向かおうとした。


「お前ってさ」

「……何」

振り返り、宇津井を睨む。



「……淨弥と、付き合ってんの?」

宇津井が真面目な顔で、あたしに聞いてきた。



「え?」


つ、付き合うっ?
あたしと…、淨弥君…?



「……付き合ってんの?」

宇津井のまっすぐな瞳に、ドキッとした。



「そ、そんな訳ないじゃんっ」

あたしは慌てて否定する。



「……じゃぁ、お前、…淨弥のこと、好きなのか?」


宇津井はあたしの目の前で足を止め、あたしを見る。



す、好き……って……。



「…す、好きじゃないよっ!」


…本当は、

――好きなんだけど…



でも、恥ずかしいし…。

……なにより

…好きって感情を、
容易に言ってしまいたくなかった。