……ドキッ……
待ってるって…。
やだ、なんで、こんなにドキドキしてんだろ…。
て、ていうか…
部屋に来てって…
「あ、あの、どして?」
あたしは顔を赤くしながら自分の部屋へ向かおうとする淨弥君を呼び止める。
淨弥君は振り返り、口角をあげ、
「……お楽しみにっ」
人差し指を口に当て、いたずらっぽく笑い、歩き出した。
「………///」
な、な、なななに今の!
や、やばい……!
ち、超…
カッコよかった……。
やば、頭がボンバーしそー……。
もう胸のドキドキが止まらない…。
「何突っ立ってんだよ馬鹿女」
……うげっ。
「………別に」
ドキドキは一気に消え、あいつのエラソーな態度にいらいらし始めた。



