「可愛いな」
「!!」
手を引かれ、そのまま淨弥君の胸の中に倒れ込む。
「……っ」
ど、どどどうしよう……。
ドキドキしちゃうじゃんっ。
「……あったかい」
色っぽい声のせいで、思わずビクッと反応してしまった。
「…せ、淨弥君っ」
「ん?」
うわっ、淨弥君いい匂い……。
ていうか今の、ん?って言い方、もう、やばいっ。
「…な、なんでもない」
あたしがそう言うと、淨弥君はさらに、ぎゅーってしてきた。
う、わ…。
体中熱くなって、
淨弥君の温もりでのぼせそうだ……。
「ん?どうしたの?」
耳元で言われると、くすぐったい。
「あ、あの、なんで、あたしをここに呼んだの?」
もう、本当に恥ずかしいんですけど…。
「あれ、言ってなかったっけ」



