男子校は危機百発ッ!☆→イケメン男子と恋しよう←☆



「あ、はい。よろしくお願いします」

ぺこりと頭を下げると、佐田先生はあたしに向かって優しく微笑んだ。



イケメンの笑顔に勝るものなし。



階段をあがって、教室の前に立つ。

「これが、君の教室だよ」

佐田先生はにっこり笑って、教室のドアを開けた。


急に心臓がうるさく動き出した。
あぁ、柄にもなく、あたし、緊張してる。


ガラガラガラガラ……


「うーぃ!」
「ヒュー!」

……!?


教室のドアを開けた途端、口笛やら叫びやらとで教室が一気ににぎやかになる。


「な、なんだこれ」

教室内を見渡して、思考が停止しそうになった。


「可愛いー!」
「マジだぁー!」
「いいねいいねー!」


……教室内、

全ての生徒が男子だった。


しかも
……不良ばっかり!?


何これ!!!
どういう設定っ!?


ち、ちょっと冗談きついって〜!

おなごはどこへ行ったのじゃ!?!?



「佐田先生っ、女子は!?」

先生の白衣の裾をくいっと掴み、小声で話しかけると、

「君がいるじゃないか」

そう言ってニコッと笑う佐田先生が一瞬、悪魔に見えた。