「僕、納得いかないんだけど? なんで淨弥のことばで物語おしまい? 僕ら出番少なくない?」 木陰に隠れて椎榎と淨弥の様子を見ていた唯抖が、眉間にしわを寄せてそう言った。 「確かに。先生の出番が一番少なかったと思われます」 佐田先生は口を尖らせた。 「俺の椎榎ちゃん…。さらばだね…」 今にも泣き出しそうな顔をしてる靖杜。 「って、椎榎はあんたのじゃないし」 そんな靖杜を見て、唯抖はイラッとし、 靖杜の頭をペシッと叩いた。