「い、行くっ!行ける!」 行けない訳ないじゃん。 『…クスッ。じゃぁ、庭のベンチで待ってる。 外冷えてっから、ちゃんと服着てこいよ』 ―――――――……… ――――――……… 急いで服を羽織って、外に飛び出した。 庭へ出て、ベンチの方に目をやってみたら、人影が見えた。 急に心臓がドキドキしちゃって、深呼吸してからベンチへ近寄った。 見慣れた後ろ姿。 月のひかりを浴びて、キラキラ輝く黒い髪。 その姿に見とれそう… 「…遅いぞ」