「…高校に入って、俺たちは施設から出た。 親戚のおじさんが、一緒に住もうって言ってくれたけど、 …正直、ヒロと離れる気はなかったし、おじさんに迷惑かけたくなかった。 それに、…ヒロを一人にできる訳なかったしな」 淨弥は嬉しそうに微笑みながら、話し続けた。 「…そんな訳で、寮がある学校にした。 ほかにいいとこなかったし、…だから男子校を選んだ」 …あれ…? 淨弥の表情が少し、 …苦しそう…。 「…もう二度と、 恋したくなかった、ってのも、 …男子校を選んだ、一つの理由なんだけどな…」