「…毎年」 「……?」 淨弥は静かに話し始めた。 「…毎年、俺たちはここへ来て、 親が居ないあの子供達と一緒に、クリスマスを過ごすんだ」 …そうなんだ…。 「…ヒロはお前に話したか分かんないけど、 …俺とヒロはここで一緒に育って、一緒の小学校、中学校、高校に通った。 …まぁ…、要するに、…幼なじみだってこと」 初耳だ。 宇津井と淨弥は 幼なじみだったんだぁ… 小さい頃から一緒に ここで育ったんだ…