「……ここだ」 淨弥はそう言って、緊張してる表情でこっちを見る。 駅を降りて、約15分歩いた。 たどり着いたのは、 家でもなく、 アパートでも、 マンションでも団地でもなかった。 「……ひまわり。…俺が育った場所。 …俺の、家」 …<ひまわり> あたしは看板を見て、言葉を失った。 「…母親と父親が居ない俺は、4歳の頃、ここに来た」 淨弥はそう言って、握る力を強め、 まるで、 行かないで、って、言ってるみたいだ。 ひまわり。 それは、 ――施設だった。