やっぱり、 椎には叶わない。 …ううん、逆。 淨弥には一生、叶わないよ。 こんなにドキドキさせてくれるのは、 ――淨弥だけだよ。 ―――――――……… ――――――……… 高いビルなどなくて、 信号も少なくて、 まるで田舎みたいなところだ。 「…もうすぐだ」 淨弥はそう言って、手を握る力を強めた。 …淨弥から、緊張が伝わってくる。 やっぱり、淨弥も緊張するんだね。